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17-30.Aug.2024 第44回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル

今年の草津夏期国際音楽アカデミー &フェスティヴァル のテーマは モーツァルト! 愛され続ける天才とその影響を受けた作曲家たちの作品をシュロモ・ミンツ、アンゲリカ・キルヒシュラーガー 、ブルーノ・カニーノ ら世界の巨匠たちが 2週間(8/17~30)にわたり披露します。


般若佳子は、8月20日(火)、21日(水)、22日(木)、25日(日)、27日(火)、30日(金)に出演します。




会場: 草津音楽の森国際コンサートホール

時間: 開場15:30/開演16:00

入場料: 各コンサート共全席指定 大人¥5,000/U-25¥2,500

チケット: 

オンラインチケットサービス カンフェティ

プレイガイド チケットぴあ・イープラス

草津アカデミー・チケットサービス TEL0279-82-1533

草津音楽の森国際コンサートホール・チケット窓口


チケットに関するお問い合わせ: 草津アカデミー・チケットサービス TEL0279-82-1533

公演に関するお問い合わせ: 草津アカデミー事務局 TEL03-5790-5561


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8月20日(火)

エンリコ・ブロンツィ チェロ・リサイタル/イタリアの名手が奏でるバロックから現代作品


曲目

J.S.バッハ:フーガの技法 コントラプンクトゥス 3

L.v.ベートーヴェン:モーツァルトの『魔笛』から

         「恋を知る殿方には」の主題による7の変奏曲 変ホ長調 WoO 46

G.シェドル:ヴァイオリン、チェロとピアノのための哀歌「苦難もこの道をたどり来るもの」

      ~モーツァルトのオペラ『魔笛』のモチーフより

C.Ph.E.バッハ:チェロ協奏曲 イ長調 Wq. 172 H. 439/他


出演

E.ブロンツィ(Vc)、B.カニーノ(Pf)、C.ブリツィ(Cemb)、高木和弘(Vn)、般若佳子(Va)、大友 肇(Vc)/他


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8月21日(水)

室内楽/モーツァルトを尊敬したベートーヴェンの名曲


曲目

L.v.ベートーヴェン:モーツァルトのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』の「お手をどうぞ」の主題による変奏曲 ハ長調 WoO.28

L.v.ベートーヴェン:三重奏曲 ハ長調 作品87

L.v.ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調 作品11「街の歌」

W.A.モーツァルト(J.N.フンメル編曲):ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491/他


出演

T.インデアミューレ(Ob)、若木麻有(Ob)、高木和弘(Vn)、C.ヒンターフーバー(Pf)、伊藤公一(Fl)、般若佳子(Va)/他


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8月22日(木)

室内楽/アントニー・シピリのシューベルトとモーツァルト


曲目

W.A.モーツァルト:幻想曲 K.475

F.シューベルト:幻想曲 D 48

W.A.モーツァルト(J.N.フンメル編曲):ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466/他


出演

A.シピリ(Pf)、高橋アキ(Pf)、伊藤公一(Fl)、高木和弘(Vn)、般若佳子(Va)/他


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8月25日(日)

合唱とオーケストラ/魔笛ミサ曲(日本初演)とモーツァルトの協奏曲


曲目

W.A.モーツァルト:ロンド ハ長調 K.373

W.A.モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364

W.A.モーツァルト:ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための協奏交響曲 イ長調 K.Anh.104(320e)

W.A.モーツァルト:フルート協奏曲 第1番 ト長調 K.313

作曲者不詳:魔笛ミサ曲(日本初演)

F.X.ジュスマイヤー:アヴェ・ヴェルム・コルプス(日本初演)

W.A.モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス 二長調 K.618


出演

K.アダム(Vn)、般若佳子(Va)、E.ブロンツィ(Vc)、K.-H.シュッツ(Fl)、飯森範親(指揮)、草津フェスティヴァル・オーケストラ、天羽明惠(Sop)、日野妙果(Alt)、小貫岩夫(Ten)、栗山文昭(合唱指揮)、草津アカデミー合唱団


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8月27日(火)

ポピュラー・コンサート/モーツァルトの室内楽の夕べ~遠山慶子に捧ぐ


曲目

W.A.モーツァルト:ピアノ四重奏曲 ト短調 K.478

W.A.モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調 K.304

W.A.モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.378

L.v.ベートーヴェン:モーツァルトのオペラ『魔笛』から

         「娘っ子でも女房でも」の主題による12の変奏曲 ヘ長調 作品66

W.A.モーツァルト:ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498


出演

A.シピリ(Pf)、K.アダム(Vn)、般若佳子(Va)、E.ブロンツィ(Vc)、四戸世紀(Cl)


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8月30日(金)

クロージング・コンサート/モーツァルト:グラン・パルティータ ―T.インデアミューレ


曲目


W.A.モーツァルト:セレナード第10番 変ロ長調「グラン・パルティータ」K.361(小編成版)

F.J.ハイドン:ディヴェルティメント 二長調 Hob.II-D18

W.A.モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調 K.253

W.A.モーツァルト:セレナード 変ホ長調 K.375


出演

T.インデアミューレ(Ob)、若木麻有(Ob)、K.アダム(Vn)、般若佳子(Va)、E.ブロンツィ(Vc)、四戸世紀(Cl)/他


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●草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルについて


草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルは1980年、ヴァイオリニストの豊田耕児氏を音楽監督、音楽評論家の故遠山一行氏を実行委員長に始められた、日本で最初の夏の音楽アカデミー(講習会)とフェスティヴァル(演奏会)から成る音楽祭です。 最初に、日本の若手音楽家に世界の優れた演奏家から直接指導を受ける機会を設けることを目的とし、音楽アカデミーの構想が立ち上がりました。そして、国内外よりトップレベルの演奏家が集まる場で、彼らの演奏を聴けないのは残念であるという事と、講師のステージを見ることはアカデミー受講生にとって重要な学びの場になるという事から、同時にフェスティヴァルも企画されました。このようにして、1980年の夏に第1回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルは開催され、本年で第44回を迎えるまでになりました。優れた講師と交流し、単なる技術習得の目的を超え、自身の中の音楽をする意味を問い直すことを目指したアカデミーからは、40年を超える歴史の中、ソロやオーケストラで活躍する演奏家が数多く育っています。 音楽祭期間中、アカデミーの講師を中心とした演奏会は毎日行われます。ヨーロッパ各地から集う一流の演奏家による、草津ならではの組み合わせの演奏が、夏の草津高原のさわやかな自然の中、各地から訪れる音楽愛好家に楽しまれています。



●第44回(2024年)のテーマ:モーツァルトー愛され続ける天才


人々が喜びを感じたのがハイドン。畏敬と尊敬の念を持って讃えられたのがベートーヴェン。愛され続けたのがモーツァルト。これは、古典派の3人の偉大な巨匠に対する同時代およびその後の世代の印象を簡潔かつ的確に表現していると言えるでしょう。


モーツァルトに対するこの愛はどのように表れたのでしょうか?特に音楽的、芸術的な面でいうと、人々は彼の作品を演奏したり、彼の音楽を聴こうとしていました。現在ではそのための方法は数多くありますが、当時は人々が聴きたいものは演奏をしなければなりませんでした。だからこそ、彼の音楽は他のどの作曲家よりも多様なアンサンブル編成に編曲され、あらゆる場面で様々な方法で演奏し、聴くことができるようになっているのです。また、珍しい例になりますが、オペラ『魔笛』の最も重要な部分がミサ曲に編曲されました。我々はこの作品が比類のないものであると考えており、この音楽で神を賛美しているのです。この貴重なミサ曲を8月25日に草津で取り上げます。


人々はモーツァルトの音楽を愛し、そして、だからこそ彼の音楽をお手本としました。それは真似するということではなく、彼のお手本に倣い、たとえ彼に追いつくことはできないとわかっていたとしても、できる限り良いものをと試行錯誤することでした。フランツ・クサヴァー・ジュスマイヤーが、モーツァルトと同じテキストを使って1年後に作曲した「アヴェ・ヴェルム・コルプス」がその一例です。


人々はモーツァルトの芸術を愛し、そして、芸術家であり人間であるモーツァルトを深く愛し尊敬しました。これは、他の作曲家がモーツァルトを偲び、あるいはモーツァルトへのオマージュとして作曲した作品にはっきりと表れていました。これらの作品はモーツァルトの死後に書かれ、彼への音楽的な記念碑となり、今年の音楽祭で沢山取り上げます。


話は音楽から逸脱しますが、モーツァルトへの愛とその愛からくる深い尊敬の念は、草津での音楽祭では表現できない形でも残されています。それは、記念碑で、1つ目はモーツァルト愛好家によってモーツァルトの死後10年も経たないうちにモーツァルトが一度も訪問したことのなかったオーストリアの都市グラーツに建てられ、2つ目は一緒に演奏したこともあるモーツァルトの個人的な友人によって、北イタリアの都市ロヴェレートに建てられました。モーツァルトに対する深い敬意は、メダルや胸像のように、他の有形芸術にも表れていました。モーツァルトの思い出に捧げられた作品でモーツァルトへの愛が示されたのと同じように、モーツァルトへの愛を表現した詩などの文学作品も同じ目的で創作されました。


モーツァルトの活動と彼の芸術は、後世の想像力にも影響を与えました。愛と深い尊敬が商業になったのです。モーツァルト伝説、小説、舞台作品、そしてついには映画も制作されました。 このように彼への愛と尊敬がもたらした後世への影響は絶大であり、その中で今年の草津の音楽祭では、モーツァルト自身を知る人々がまだ多く生きていた時代の作品に焦点をあてプログラムを組むことにしました。


この夏は涼しい高原気候の草津で「愛され続けるモーツァルト」の世界を2週間たっぷりお楽しみください。

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